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    「PM,PS,IMモジュールの説明書 No.3」~事前の計画から生成される保全通知~

    ■はじめに
    SAP Freelance Jobs運営事務局です。
    「PM,PS,IMモジュールの説明書」として、前回は、下図で示している”保全作業の特定”で使用するPMモジュールの一機能である、“保全計画”について、説明させていただきました。保全計画の立ち位置と役割は、”プラントで実施すべき検査や作業で使用する通知もしくは指図を、周期的に自動生成すること”でした。そのため保全計画では、”周期や対象といった通知や、指図を使って行う検査・作業で必要な各種情報”を定義、使用したかと思います。
    今回は、保全計画から自動生成される“計画作業(保全通知)”(下図赤枠部分)について解説いたします。次回で説明予定のワンタイムタスクで使用する保全通知とはタブや項目が一部異なるため、今回は保全計画から生成される保全通知について詳説させていただきます。

     
    ■保全通知(計画作業用途)
    (1)概要
    計画作業とは、法律で周期的に行うことを義務付けられた検査・修理や、プラントで定めた定期的な作業(日常作業や定修)の実施を指します。SAPで実施される計画作業は、基本的に前回解説した保全計画より自動的に起票される保全通知を使用します。そのため、保全通知の登録に必要な情報は、保全計画より連携され作成されることとなります。
    (2)保全通知
    保全通知は、通知タイプによって画面の構成が変わるため、初期登録画面で業務に即した通知タイプを選択する必要があります。今回は、計画作業で使用されるタブと項目についての一例を紹介します。
     
    【初期登録画面】
    業務に即した項目の通知を起票するため、通知タイプを必須で設定します。ここで設定された通知タイプは通知起票後に変更することができないため、間違えないように注意する必要があります。
    また、参照機能を使用して、以前に作成された通知を基にして新通知を起票することも可能です。
     
    【ヘッダ】
    初期登録画面で通知タイプを設定して、次画面に遷移すると表示されます。ここでは登録予定の通知番号が表示され、通知のタイトルを設定する必要があります。
    また、通知にはユーザステータスとシステムステータスがあります。
    ◆システムステータス:システム的な処理状況を示しています。基本的にユーザステータスも連動して変更され、
     通知が完了済なのか承認済なのかといったステータスが分かるようになっています。
    ◆ユーザステータス:システム的な処理に連動する番号付きステータスと、システム的な処理に紐づかない番号無しステータスで
     構成されています。
     →番号付きステータス:システムステータスに連動して通知の進捗を示しています。例)承認済や完了済等。
     →番号無しステータス:通知に対して業務的なフラグ付けが可能です。例)延期、中止等
     
    以下より各タブの説明をいたします。
    【通知】
    機能場所や設備、部位といった起票した通知の対象に関する情報と、実際にどんな不具合や作業が必要になるのかなどの情報を入力するタブです。加えて、担当者に関する情報や、納期や不具合検知日といった日付情報も入力します。上記は基本的には設備マスタで設定された情報が自動連係されるため、必要に応じて変更する運用が好ましいです。ただし、日付情報は起票時に自分で意思入れする必要があります。
     
    【場所データ】
    通知起票の対象となった設備がプラントのどこにあるのか、所管はどこのグループかといった情報を入力するタブです。勘定設定として減価償却先もこのタブに入力します。ただし、このタブに入力される項目は、設備マスタより連携されてくる項目のため、実業務では問題ないかの確認のみとなるケースが多いです。
     
    【保全計画】
    保全計画の情報(タスクリスト:実施する作業を1つにまとめたリストのこと)を確認するタブです。後段で起票する指図で利用するタスクリストが確認できます。
     
    【故障情報】
    故障情報は、”項目”、”原因”、”活動”の3つのタブに分かれています。
    項目:通知で起票した不具合や検査の箇所をより詳細な単位で記載します。
    原因:項目で入力した不具合や検査が、何起因で発生したかを記載します。
    活動:原因に対してどのような改修や検査を実施したかを記載するします。
    各設備の種別によって各選択項目は分化されているため、要件定義時に適切な設計が必要になります。
     
    【結果概要/勧告事項】
    ここでは、検査の開始終了日付や検査結果の報告事項、所見、勧告事項を記載します。上記に記載した内容を報告書として帳票印刷する時に、使用することが多い項目です。
     
    (3)保全通知の登録、変更、参照等で使用するトランザクション例
    保全通知で使用するトランザクションコード(以下、Trcd)は、下表の通りです。

     
     
    ■おわりに
    今回は、保全計画から自動生成される保全通知の各タブの項目について概要の説明をしました。通知は前述の通り、通知タイプ別にタブや項目が異なるため、次回は巡視点検等で発見した不具合に対して起票する通知について解説いたします。その中で共通的な機能についても改めてご説明を予定しています。