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「PM,PS,IMモジュールの説明書 No.4」~突発的な保全通知~

■はじめに

SAP Freelance Jobs運営事務局です。
前回は、下図で示している”計画作業”で使用するPMモジュールの一機能である、保全通知についてご説明させていただきました。計画作業で使用する保全通知は、”保全計画より自動的に起票され、法律で周期的に行うことを義務付けられた検査・修理や、プラントで定めた定期的な作業(日常作業や定修)の実施ために使用する通知”でした。必須で入力すべき基本的な項目は、前段の保全計画より連携されており、作業完了後に検査や修理内容を記載することが、主な使い方だったかと思います。
今回は、保全計画から自動的に起票されるのではなく、”不具合報告/作業依頼(下図赤枠部分)”が起点となる保全通知について解説いたします。

■保全通知(不具合報告/作業依頼用途)

(1)概要

不具合報告/作業依頼とは、プラントの運転部門(設備の運用保守)の担当者が現地で点検をしている際に、補修や検査が必要な設備を発見した場合に通知を起票します。運転部門の通知起票後に、設備を所管(管理)する部署が起票された内容を確認し、工事規模や日程について検討・決定していきます。また、検査及び補修の終了後には、その内容を検査報告として記載します。

(2)保全通知

保全通知は通知タイプによって画面の構成が変わるため、初期登録画面で業務に即した通知タイプを選択する必要があります。今回は”不具合報告/作業依頼”で使用されるタブと項目についての、一例を紹介いたします。

※【初期登録画面】【ヘッダ】の入力情報、【通知】【場所データ】【故障情報】タブの詳細については、前回コラム「PM,PS,IMモジュールの説明書 No.3」をご参照ください。

【リスク評価・工事条件】

検査や補修の予定期間や優先度、リスク等の情報を取りまとめているタブです。具体的には、工事の日程やその優先度、対応しない場合のリスクを記載します。また、工事分類や施工に係わる法令等の手続き有無も必要に応じて入力します。設備マスタより設備の仕様情報を読み込むことも可能です。

【事象】

検査や補修を実施することとなった場合、設備への影響を入力するタブです。状況をリストから選択します。

【補修実績】

検査や補修工事完了後に、故障回復日時や設備が停止していた期間を記録するタブです。開始日時は、リスク評価・工事請求のタブより自動設定されます。

(3)共通機能

添付文書の登録:エクセルやワード、パワーポイント、PDF等で個人がローカル保存している文書(仕様書や設計書等)を通知に紐づけて保存することが可能です。
外部文書登録:上記とは別に、クラウド上のフォルダをURLとして紐づけることが可能です。
指図割当:通知に指図を割り当てる場合、通知より指図を直接起票することが可能となります。基本的には通知から指図を起票することが多いため、よく使う機能の一つです。

(4)保全通知の登録、変更、参照等で使用するトランザクション例(再掲)

保全通知で使用するトランザクションコード(以下、Trcd)は、下表の通りです。

■おわりに

今回は、巡視点検等で発見した不具合で起票する通知について、ご説明いたしました。基本的な項目は、前回ご説明した計画作業の際に保全計画から起票される通知と、重複する箇所が多いです。異なる箇所は、” リスク評価・工事条件”、”事象”、”補修実績”のタブでした。上記はSAP導入コンサルタントとして要件定義に参画する場合、業界や企業によってカスタマイズすべき部分が多いため、綿密なインタビューを実施する必要があります。
次回は、プランニング及び保全作業の実施時に使用する保全指図を解説いたします。

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