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    「PM,PS,IMモジュールの説明書 No.5」~プランニング(仕様検討)Part1~

    ■はじめに
    SAP Freelance Jobs運営事務局です。
    前回は、下図で示している”不具合報告/作業依頼”で使用するPMモジュールの一機能である保全通知について、ご説明させていただきました。不具合報告/作業依頼で使用する保全通知の発行タイミングは、” プラントの運転部門(設備の運用保守)の担当者が現地で点検をしている際に、補修や検査が必要な設備を発見した場合”でした。また、基本的なタブや入力項目は、第3回でご説明した計画作業で使用する通知と同様でしたが、それ以外に、設備の所管部署と連携を取りながら記載すべき事項がありました。
    今回は、第3,4回で説明してきた保全通知から、補修工事(作業や検討)に入る場合に起票する保全指図について、解説いたします。

     
    ■保全指図(プランニング(仕様検討)用途)
    (1)概要
    プランニング(仕様検討)とは、前段の”不具合報告/作業委依頼”にて、プラントの運転部門の担当者が現地で発見した不具合に対して補修計画を立てることです。補修計画には、いつどのような作業を行うか、作業は外部に委託するか等を決めていきます。
     
    (2)保全指図
    保全指図は、主に費用に計上する工事(補修工事)と、資産に計上する工事(資本的支出工事)のどちらであっても使用します。基本的には、当該工事で使用する予算額や工事実施期間、具体的な作業内容を設定していきます。また、保全指図はPMモジュールからMMモジュールにつなげることができます。保全指図で作業を定義し、MMモジュールを介して、作業を外部に発注したり必要な資材を購入したりすることができます。
     
    【初期登録画面】
    保全指図は、前回までご説明していた通知とは異なり、指図タイプによって画面の構成が大きく変わることはありません。指図タイプで定義することは、上記の”補修工事”なのか”資本的支出工事”なのかです。
    資本的支出工事の場合は後続で資産化処理が必要となるため、指図タイプによって定義する必要があります。
    また、保全通知から保全指図を作成した場合、保全通知から自動設定される項目もありますが、登録時点での情報が連携された後は変更した内容が反映されないため、注意が必要です。
     
    【ヘッダ】
    初期登録画面で指図タイプを設定して、次画面に遷移すると表示されます。ここでは登録予定の指図番号が表示され、指図のタイトルを設定する必要があります。また、通知と同様にユーザステータスとシステムステータスがあります。
    ・システムステータス:システム的な処理状況を示しています。基本的にユーザステータスも連動して変更され、指図が完了済なのか承認済なのかといったステータスが分かるようになっています。
    ・ユーザステータス:システム的な処理に連動する番号付きステータスと、システム的な処理に紐づかない番号無しステータスで構成されています。
      →番号付きステータス:システムステータスに連動して通知の進捗を示しています。例)承認済や完了済等。
      →番号無しステータス:指図に対して業務的なフラグ付けが可能です。例)延期、中止等
    加えて、保全活動タイプによって予算区分を設定することが可能です。予算区分では、日常保全や大修理、シャットダウン等、工事に使用する予算がどこから出るのかを定義します。
     
    以下より各タブの説明をいたします。
    【作業対象・予定情報】
    機能場所や設備・部位といった、起票した指図の対象に関する情報と、保全作業を担当する部署や人の設定が可能です。上記は基本的に設備マスタで設定された情報が自動連携されるため、必要に応じて変更する運用が好ましいです。また、工事で使用する予算を含む金額情報※1や実施期間もこのタブで定義します。
    ※1総合計(予測):主に工事で使用する予算
    計画総集計:指図に設定した作業や資材購入予定の金額
    実績総集計:検収を含めた工事の実績金額
     
    【作業内容・対象一覧】
    工事の詳細な情報や、対象となる設備が複数の場合に追加登録するためのタブです。詳細な情報を入力するときには、直接打ち込む以外にローカルファイルをアップロードする方法、SAP上に標準テキストとしてテンプレートを登録しておく方法もあります。
     
    (3)保全指図の登録、変更、参照等で使用するトランザクション例
    保全指図で使用するトランザクションコード(以下、Trcd)は、下表の通りです。

     
    ■おわりに
    今回は、補修工事や資本的支出工事にて作業のプランニングに使用する指図について、ご説明いたしました。基本的に対象設備情報や保全通知に入力していた項目は、自動で設定されます。本日ご説明した項目のほとんどは、前述の通り保全通知から自動で設定されてきますが、次回は保全指図で新たに設定し、作業の外注や資材の発注につながる項目についてご説明いたします。