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「PM,PS,IMモジュールの説明書 No.6」 ~プランニング(仕様検討)Part2~

■1.はじめに

SAP Freelance Jobs運営事務局です。
前回は、下図で示している”プランニング(仕様検討)”で使用するPMモジュールの一機能である保全指図について、ご説明させていただきました。プランニング(仕様検討)で使用する保全指図は、”巡視点検等で発見された不具合や保全計画から作成される計画作業を基に起票される”でした。今回は、前回説明しきれなかった項目のご説明を行います。

 

■2.保全指図(プランニング(仕様検討)用途)

(1)概要(再掲)

プランニング(仕様検討)とは、前段の”不具合報告/作業委依頼”にて、プラントの運転部門の担当者が現地で発見した不具合に対して補修計画を立てることです。補修計画には、いつどのような作業を行うか、作業は外部に委託するか等を決めていきます。

(2)保全指図(再掲)

保全指図は、主に費用に計上する工事(補修工事)と、資産に計上する工事(資本的支出工事)のどちらであっても使用します。基本的には、当該工事で使用する予算額や工事実施期間、具体的な作業内容を設定していきます。また、保全指図はPMモジュールからMMモジュールにつなげることができます。保全指図で作業を定義し、MMモジュールを介して、作業を外部に発注したり必要な資材を購入したりすることができます。

【工事情報・安全チェック項目】

基本情報として、工事の規模や指図同士の親子関係を設定できます。承認情報には、修正見積原価を入力することができます。システム的に承認されると作業対象・予定情報で設定した「総合計(予測)」は変更することができなくなり、本項目で変更する必要があります。
また、安全チェック項目も入力することができます。安全チェック項目とは、安全保護具の着用や運転部門による安全措置等の工事を実施する上でチェックすべき必要項目を、リスト化しているものです。これは、各社での安全確認すべき項目が異なるため、SAPコンサルタントとしてプロジェクトを進める(要件定義フェーズ)上でヒアリングしておくべき事項です。

【作業詳細】

工事で実施する作業を設定します。作業には、管理キーとして外部作業(外部に発注する作業)と内部作業(自社内で実施する作業)を設定可能です。外部作業として設定した作業のみを、MMモジュールにつなげて購買発注することができます。
管理キーを外部作業として設定した場合、作業詳細には外部発注するサービスに関する以下の情報を入力する必要があります。

  • 品目グループ:工事や資材の種別を設定します。
  • 購買グループ:工事や資材発注を担当する部署やグループを設定します。
    ・基本契約:期初に一括で支払いが完了している年間契約の中で作業を行う場合に、設定します。
    ・仕入先:工事や資材発注を行う先を設定します。

【構成品目】

工事で使用する資材を設定します。設定は、資材が倉庫に存在しSAPに品目マスタとして登録している場合と、倉庫には存在せず品目マスタとして登録されていない場合、で方法が異なります。
〈SAPに品目マスタとして登録している場合〉
構成品目に品目コードを入力します。品目コードを入力すると品目マスタの情報を基に、価格や単位が自動提案されます。資材を購入するか、倉庫から出庫するかを、明細カテゴリにて設定します。
〈SAPに品目マスタとして登録していない場合〉
資材名称をテキスト入力して設定する必要があります。その後に、価格・数量・単位などを購入実態に合わせて設定を行います。品目マスタとして登録していない場合倉庫から出庫することは想定されないため、資材を購入するための明細カテゴリを設定します。

【場所データ】

第3,4回で解説をした保全通知と同様に、保全プラントや原価センタ等の設備に設定した情報が連携されてくるタブです。
また、WBS要素の入力が可能です。WBS要素を入力することで、指図から発生した実績をPSモジュールへと連携ができ、予算と実績を比較・管理することができるようになります。WBS要素はクライアント毎に設定方針が異なるため、どのような粒度で予実管理を行いたいかを明確にした上で作成する必要があります。(作成にはPSモジュールを利用する必要があります。)補修工事を実施する場合には、指図に登録をした保全活動タイプや計画グループなどから、自動で設定することも可能です。上述の通り、WBS要素はPSモジュールでの設定が必要なため、設備管理だけではなく予実も併せて管理をするためには、併せて導入を検討する必要があります。

(3)保全指図の登録、変更、参照等で使用するトランザクション例(再掲)

保全指図で使用するトランザクションコード(以下、Trcd)は、下表の通りです。

■おわりに

今回は前回の続きとして、補修工事や資本的支出工事にて、作業のプランニングに使用する指図についてご説明いたしました。作業詳細や構成品目タブを使用し、工事を依頼する業者や発注する資材を登録するため、後段のMMモジュールと結びつきが非常に強く、要件定義には領域を横断した制御が必要です。
今回までで、PSモジュールを使用して工事を行うために必要な入力項目や設定について、一通りのご説明が終わりました。次回は、工事が始まってから完了するまでの流れと、基本的な操作についてご説明させていただきま270

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