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鍋野敬一郎のSAPソリューション最新動向#24

こんにちは!SAP Freelance Jobs運営事務局です。

弊社では、SAPジャパン株式会社出身で、ERP研究推進フォーラム講師でもある株式会社フロンティアワン 代表取締役 鍋野敬一郎氏をコラムニストとして迎え、「鍋野敬一郎のSAPソリューション最新動向」と題し、SAPのERP製品情報や最新技術情報をお届けしています。

第24回目である今回は、「最新版SAP S/4HANA2021リリースとSAP TechEd Japan2021~SAP コンサルとして、知っていて損なしSAP最新技術情報の集め方!~」について取り上げます!

これからSAPに携わるお仕事をしたい方も、最前線で戦うフリーランスSAPコンサルタントの方も、ぜひ一度読み進めてみてください!

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鍋野 敬一郎 プロフィール

株式会社フロンティアワン 代表取締役
ERP研究推進フォーラム講師

  • 1989年 同志社大学工学部化学工学科(生化学研究室)卒業
  • 1989年 米国大手総合化学会社デュポン社の日本法人へ入社。農業用製品事業部に所属し事業部のマーケティング・広報を担当。
  • 1998年 ERPベンダー最大手SAP社の日本法人SAPジャパンに転職し、マーケティング担当、広報担当、プリセールスコンサルタントを経験。アライアンス本部にて戦略担当マネージャーとしてSAP Business All-in-One(ERP導入テンプレート)立ち上げを行った。
  • 2003年 SAPジャパンを退社し、コンサルタントとしてERPの導入支援・提案活動に従事。
  • 2005年 独立し株式会社フロンティアワン設立。現在はERP研究推進フォーラムでERP提案の研修講師、ITベンダーのERP/SOA/SaaS事業企画や提案活動の支援、ユーザー企業のシステム導入支援など、おもに業務アプリケーションに関わるビジネスを行っている。
  • 2015年よりインダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI):サポート会員(総合企画委員会委員、IVI公式エバンジェリスト)

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はじめに

国内の新型コロナウイルスのワクチン接種が7割を超えて、いろいろ経済復興が重要なテーマとなってきました。新型コロナウイルスで分断されたサプライチェーンの再構築や新型コロナウイルス変異種による再度の流行に備えた対処や急拡大するネット通販などに対応した商流の見直し、地球温暖化対策としてCO2排出量見える化や再生可能エネルギーへの取り組みなど直面する課題への解決策として、システムに対する期待が更に高まっています。SAPの世界では、ビジネス変革を加速する「RISE with SAP」を掛け声に、ERP(デジタルコア)としたDXへの取り組みを進めています。今回は、メインERPであるSAP S/4HANA最新版やSAP製品の技術情報入手方法についてご紹介したいと思います。

最新版SAP S/4HANA2021とSAP S/4HANA Cloud2111がリリース!

既にご存知の通り、SAP S/4HANA2021(オンプレミス版)が2021年10月13日に、SAP S/4HANA Cloud2111(SaaS版)が2021年10月27日にリリースされています。




基本情報は、SAP Help Portal(https://help.sap.com/viewer/index)で見ることができますが、これは細かすぎて変更点や機能拡張などを理解するには向いていません。そこで、筆者はもっと簡単かつ手軽にこうした情報を入手する手段として以下のような情報源を利用しています。

SAPブログ

(https://blogs.sap.com/)

英語のサイトですが、最新かつ詳細な情報を入手することが出来ます。
コミュニティなのでSAPユーザー企業からSAP開発者や関係者からのフィードバックなど充実しています。英語が苦手な人は、翻訳サイトを利用すると良いでしょう。SAP用語は、頭の中で置き換える必要があるのですが意味は理解出来ると思います。

SAPジャパンブログ

(https://www.sapjp.com/blog/userpage/)

英語はちょっと・・・、という方向けにはもちろん日本語の公式ブログがあります。情報量は減りますがSAPジャパンの担当者が丁寧かつ分かりやすく解説しています。

ユーチューブのSAP Technicalチャンネル

(https://www.youtube.com/channel/UC8cXSTGDhiZK5229zi-KTXA)

ここ最近SAPの最新情報は、ユーチューブの各種チャネルで即時配信されています。ちなみに、SAP S/4HANA2011(オンプレミス版)は、以下にアップされています。
(https://www.youtube.com/watch?v=0tfzml94xF8)

SAP S/4HANA Cloud2111(SaaS版Q4 2021)は、以下にアップされています。

(https://www.youtube.com/watch?v=n7oKtv8tbDw)

ご覧頂ければ分かる通り、短い時間で特徴や機能がダイジェストされています。
各モジュールやインダストリーのハイライトも、関連動画でアップされています。

SAP TechED(SAPテックエド)

SAPの年次イベントは、ビジネスモードのSAPPHIRE NOWとテクニカルモードの
SAP TechEDがあります。新型コロナウイルス前は、北米/欧州/インドで開催されていて、セミナー形式、ハンズオン、パネルディスカッションなど開発者や技術者が直接対話する機会がありました。今年は、オンライン形式で11月6日~18日(北米時間)に開催されます。ですから、今年のキーノートは11/18(木)AM01:00からと、真夜中に英語で視聴することになります。とは言え、世界のどこからでもリアルタイムに観られるので、とてもありがたいと思います。

SAP TechED Japan 2021(SAPジャパンテックエド2021)

やっぱり英語はちょっと・・・という人には朗報です!
11月のSAP TechEDを踏まえて、その日本版が12月に開催されます。12月7日~8日の2日間とコンパクトにまとめた内容を日本語で視聴出来ます。これは、登録するしかないと思います。

さらにディープなSAP技術情報が欲しい場合には

一番のおすすめはユーザー会に入ることです。
ご存知の通り、JSUG(JAPAN SAP USERS’ GROUP)に入会して分科会やイベントに参加することをおすすめします。法人での入会となりますので、お金も掛かりますが得られる情報も増えます。新型コロナウイルス以前は、年次イベントが盛大に開催されていて、ここでSAPジャパンの社員やSAPユーザー企業、SAPパートナー企業との交流が出来ました。この場から始まる商談も多く、筆者もここで知り合ったお客様や技術者とは、いまでも一緒に仕事する機会が多くあります。
今年は、オンラインイベント開催が2021年12月3日~2022年1月31日開催予定です。

さらに筆者の会社では、ASUG(Americas’ SAP Users’ Group)にも入会しています。
北米のユーザー会ですが、その活動は幅広く情報量も膨大なので英語が多少理解できればとても有効な情報源となります。また年次イベントのSAPPHIRE NOW開催と合わせてASUG年次総会が開催されるため、ユーザー企業の詳細事例とともにSAP最新情報を一気に入手することも出来ます。

今回のまとめ

今回はSAP TechEDの開催とJSUGカンファレンスの開催に合わせて、SAP技術情報の入手方法についてご紹介しました。既にご存知の方も多いと思いますが、米国サイトや動画などテクニカルの知識を幅広く得ることが出来るようになりました。逆に、情報量が増えすぎて、そのなかから必要なものだけを絞り込むのが難しいとも言えます。SAPの年次イベント2021年6月に開催されたSAPPHIRE NOW(北米)+ASUGカンファレンスでは、200以上のセッションが公開されていて、その1つ1つが詳細なため、必要なセッションだけを絞るのに苦労しました。以前、あるお客様に「SAPワールドは、終わりのないRPGみたいだよね。ワクワクがいつまで続いて楽しい。同じSAPをプレイする仲間と一緒に冒険している気がする。」とのことです。私も全く同感です。
ご参考までに、SAPの小さな集まり「SAPのすみっこ(https://www.sapsumikko.jp/)」というもありますのでご興味があれば覗いてみてください。

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