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「SAP ERPエンジニアが初めてSAPを学んだら」No.9 SAP未経験のERPエンジニアがSAP認定資格受講までに実施した内容と受講結果

はじめに

SAP Freelance Jobs運営事務局です。この度、ERPエンジニアがSAPを初めて学び、資格取得するまでの学び・実施内容の第9回となります。

毎回記載しておりますが、国内にSAPエンジニアが多くいるとはいえ、どのように学び成長出来たかの記事はあまり存在しません。IT技術であれば書籍で学ぶことも可能ですが、SAPには有効な日本語の書籍が限られています。その為、IT技術とは異なる学習方法が必要となります。当記事はその学習方法と資格受験時の状況を記載しております。

これからご自身がSAPエンジニアを目指す方、また自社内にSAPエンジニアを育成したい方には有益な記事になっておりますので、是非最後までご一読頂けますと幸いです。

1.資格(SAP Certified)受講結果

以前の記事で記載した通り、SAPは製品が多彩であり、非常に多くの資格が用意されています。その中で、SAP Certified Application Associate – SAP S/4HANA Sales 2021というSAP S/4 HANA販売管理(SD)領域の資格を受講しました。日本語でのオンラインで受講可能な資格であり、選択式問題が80問・合格には64点以上必要になりますが、受講の結果は1回目が39点で不合格、2回目が88点で合格でした。

2.1回目の資格受講までの勉強内容

ここからはどのように勉強を進めたのか記載をします。まず勉強開始から資格取得まで、凡そ3か月かかっています。これは資格取得の勉強だけを毎日していたわけでは無く、合間の時間で勉強をしていた為、3か月となっています。

勉強の流れですが、SAPの資格取得に向けた推奨方法(SAP Learning RoomのSAP S/4HANA – Sales)に則り、以下のトレーニングを受講しました。

  • S/4 HANAの概要(S4H00)、
  • SAP S/4 HANA Salesにおけるビジネスプロセス(S4600)
  • SAP S/4 HANA Salesにおける販売プロセス(S4605)
  • SAP S/4 HANA Salesでの出荷処理(S4610)
  • SAP S/4 HANA Salesにおける請求(S4615)
  • SAP S/4 HANA Salesにおける価格設定(S4620)
  • SAP S/4 HANA Salesの機能共通トピック(S4650)

 

こちら、S4600とS4605のみ講師による説明込みのトレーニングを受講し、その他はe-leaningのテキストとLiveAccessによる実機操作で学習をしました。

テキストを補足すると、E-bookとpracticeの2種類のテキストが存在します。E-bookは概念や機能の説明と章末に学習内容のテストがあります。Practiceは実機での操作方法を示している演習問題があります。

E-bookで大まかな内容を理解し、practiceを元にLiveAccessで実機操作をして理解を進めました。

全てのトレーニングが完了し、E-Bookに含まれる章末の学習内容のテストを覚えたところで1回目の試験を受講しました。

3.資格(SAP Certified)申込までの詳細な手順

SAP Certification HUBより受講申し込みが必要なのですが、辿り着くことが非常に困難です。上記単語で検索をしても表示がされません。

後述しますが、受講可能な時間が限られる場合があり、早めの申し込みが望ましいです。しかし、受講当日にSAP Certification HUBへのアクセス方法が分からず、時間を要してしまうことが多々ある為、以下詳細な手順を記載致します。

今後変更となる可能性はありますが簡単に概要のみ記載をしますと、

  • SAP Certification HUBでWeb検索をします。
  • SAP Training Shop(https://training.sap.com/certification/)が検索結果に表示されます。
  • SAP Training Shopの右上のプロファイルアイコンより、「お客様へのSubscriptionへアクセスをクリック」します。
  • LeaningHUBを使っている場合等で受講権利を保持している場合には、こちらに認定試験 Access the Certification Hubのリンクが表示されており、SAP Certification HUBに遷移可能となっています。
  • Certification HUB遷移後、の画面最上部にExam Dashboardとのリンクがあり、そちらよりSchedule an examをクリックし、該当の資格を探して申し込みをします。

以上が申し込みの手順となります。

受講する場合には、Certification HUBの画面最上部に表示されているExam Appointmentsにて申し込みした時間が表示されており、時間になると受講するリンクが表示されますので、そちらより受講をします。

尚、試験は日本語で受講できるのですが、Certification HUBはすべて英語になっており、申し込みは英語のサイトにて申し込みをします。オンラインでの受講とは言え、申し込み後にすぐ試験が開始されるのではなく、英語で試験実施者よりZoomにて環境の事前チェックがあります。その関係上、受講時間が30分区切りで時間が指定されており、その中から自身が受講したい時間を指定します。こちらで注意点としては、環境の事前チェックが海外の担当にて実施されている為か、指定可能な時間が限られています。特に休日に相当する場合には日本での実施が夜中しか選択できない場合もありますので、受講の申し込みには注意が必要です。

4.1回目の資格受講時の結果

時間になり申し込みをすると、zoomの画面が起動をしました。試験官と英語でやり取りが開始されます。筆者は英語が苦手な為あまり聞き取れず何度も聞き返してはいましたが、徐々に進めることが出来ました。
やり取りの内容は、zoomで顔を映すこと・zoomの壁紙やぼかし効果を無効にすること・不要なアプリケーションの停止・免許証を画面に映す・試験実施用アプリケーションインストールの実施でした。不要なアプリケーション停止のやり取りがどうしても英語のみでは実施出来ず、結果的に試験官が遠隔で操作を代行して実施をしました。しかし、試験官が日本語を読むことが出来ない為、その操作自体もかなり時間がかかりました。

そのようなやり取りがあり、試験開始までに30分以上かかっていました。

そこから試験が始まりました。80問で3時間の試験ですが、試験は30分で終わりました。結果は試験直後に分かります。結果としては上述の通り39点で不合格となりました。E-Bookに含まれている章末の学習内容のテストは凡そ1割程しか類似の問題が出題されず、ほとんどわからない問題ばかりでした。資格取得に向けた勉強が別途必要と感じる結果でした。

5.おわりに

 今回はSAP未経験のERPエンジニアがSAP認定資格受講までに実施した内容と受講結果を紹介しました。1回目の結果としては不合格となりましたが、2回目受講は勉強方法をどのように見直したか、その結果がどのように変わったか記載を予定です。読者の方々が今後学ぶ際に是非参考にしていただけると幸いです。

次回以降も、各ソリューションの概要や資格取得に向けての研修受講状況や学習方法を紹介していきます。

 

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