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「SAP ERPエンジニアが初めてSAPを学んだら」No.12 e-LeaningサービスLeaningHUBで実際にどこまで学ぶことが出来るのか

1.はじめに

SAP Freelance Jobs運営事務局です。この度、ERPエンジニアがSAPを初めて学び、資格取得するまでの学び・実施内容の第12回となります。

毎回記載しておりますが、国内にSAPエンジニアが多くいるとはいえ、どのように学び成長出来たかの記事はあまり存在しません。筆者はSAP S/4 HANAの学習をほぼe-LeaningサービスのLeaningHubで学びました。LeaningHubを購入する前は、どれほど学習出来るか懸念していましたが、なかなか体験談が見当たりませんでした。その為、今回筆者が実際にどのくらい学習出来たのか体験談記載したいと思います。

これからご自身がSAPエンジニアを目指す方、また自社内にSAPエンジニアを育成したい方には有益な記事になっておりますので、是非最後までご一読頂けますと幸いです。

2.SAP Leaning Hubとは

SAPが用意している、様々なソリューションを学習可能なe-Leaningサービス・デジタルトレーニングプラットフォームです。各個人が好きな時間で学習することが可能です。メインのサービスとして、SAPエキスパートや同様の学習者と掲示板でやり取り可能なSAP Learning Room、SAPの実機を操作可能な SAP Leaning System Access、SAPの各ソリューションのe-book、SAPトレーニングコースのオンラインWebセミナーが用意されています。本記事はそれぞれを用いて実際にどのくらい学習可能か記載をします。

3.SAP Leaning Roomの感想

SAP Leaning Roomにより、筆者と同様の学習者と掲示板でやり取りが可能ですが、筆者は一度も使用することはありませんでした。理由は2点あります。まず、基本的に英語でのLeaning Roomがほとんどを占められています。筆者は英語を非常に苦手としており、それがこちらを使わない1点目の理由です。2点目の理由は、多くのLeaning Roomでやり取り頻度が非常に少ないことです。最後の投稿が数日前であればまだマシな方で、1か月以上前の投稿となっている掲示板が多く見られます。以上より、筆者はSAP Leaning Roomをほとんど使用しませんでした。

4.SAP e-bookの感想

SAP各ソリューションのe-bookで、ビジネスプロセスの概要や機能・パラメータ設定の詳細が記載されています。各トレーニングコースのe-bookが日本語で用意されています。こちらは非常に活用をしました。様々なソリューションのe-bookをダウンロード可能であり、詳細を読み込まなくても目次を眺めるだけでどのような機能があるか知ることが出来ます。こちらのe-book、概要を知ることや言葉を知る為には非常に有益ですが、日本語が不十分な場合や各記載内容の重要性が判し辛いこともあり、詳細な理解には及びませんでした。実際、SAP講師による研修サービスでは補足資料を別途作成しているようで、e-bookのみの学習は想定していないのかもしれません。各e-bookには章末問題も用意されており理解を支援していますが、こちらも日本語が不正確な場合や本編に無い問題が出題されているケースも散見されました。

5.SAP Leaning System Accessの感想

こちらは各トレーニングコースの実機を操作可能な環境を提供してくれています。実機は何の材料も無く各自が自由に操作するわけでは無く、演習問題用のテキストが提供されており、これに沿って操作することで理解を深めることが出来ます。トレーニングに向けたマスタやデータがあらかじめ日本語で用意されています。こちらは非常に活用しました。e-bookでSAP S/4 HANA各ソリューションのビジネスプロセスや機能の言葉を知った後で、実際に実機を動かすことにより非常に理解が進みます。こちらの注意事項としては、非常に時間がかかること及びトレーニングコースによっては用意された演習問題を全く実施出来ない場合があることです。中でも、非常に時間がかかる点は注意が必要です。演習問題では操作手順を記載してくれていますが、文字のみの記載になっています。その為、どこに入力するか、どのボタンをクリックするか都度探す必要があります。この探す時間が長くかかる為、結果的に時間がかかります。また、演習問題の中には手順通りに実施出来ない演習も稀に存在します。おそらく日本語に訳す際に不備があったのかと推測しますが、操作時には留意頂けたらと思います。

このSAP Leaning System Accessですが、「知る・分かる・出来る・教える」の理解の過程で言えば、分かるに該当すると思いました。トレーニングコースのマスタやデータがあらかじめ準備された環境を操作することで理解は進みますが、自身でその環境を用意しない限り「出来る」までは及ばないです。非常に有益なサービスですが、「出来る」を目指す際には別の手法が必要に感じました。

6.SAPトレーニングコースのオンラインWebセミナー

こちらは各トレーニングコースをSAP講師がオンラインで講義をしています。毎日全部の講義が開催されているわけでは無く1か月や2カ月に1回等の定期開催がされています。こちら、日本語の講義では無く英語の講義がほとんどです。時間も日本時間で開催されていないです。筆者は一度試しに受講しましたが、英語での講義でやはり理解が進まなかった為、すぐに断念をしました。英語が得意な方は有効な手法かと思いますが、英語が不得手な方はオススメしないです。

7.おわりに

今回はSAP未経験のERPエンジニアがe-Leaningサービス SAP Leaning Hubを使用してどこまで学習が出来たかの体験談を記載しました。様々なサービスが用意されていますが、英語が堪能で無い限りはe-bookとSAP Leaning System Accessのみでの学習になります。結果的には、上述でも記載した「知る・分かる・出来る・教える」の理解の過程で言えば「知る・分かる」まで到達できたと思います。「出来る・教える」に関してはSAP Leaning Hubのみでは到達が難しく、実際の導入経験や有識者との会話が必要かと考えています。それ故、SAPコンサルタントとの差はまだまだ大きいと感じています。

 

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