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    「SAP MMモジュールのナレッジ共有」No.1 MM業務概要

    ■はじめに

     

    SAP Freelance Jobs運営事務局です。

    この度は「MMモジュールのナレッジ共有」と題し、数回に渡って、SAP ERPの「MM」の概要について解説していこうと思います。

    今回は、MMの業務概要についてお話します。

    まずは業務概要を把握することにより、その業務がSAP MMの、どのマスタやトランザクション、カスタマイズで成り立っているのかイメージできようになり、SAP MMコンサルタントとして最初の一歩を踏み出せると考えております。

     

    1.SAP MMとは

     

    SAP MMとは「Material Management」の略で、日本語で言うと「資材管理」です。
    「資材管理」とは、企業の経営活動で必要な資材を調達したり、調達した資材が問題なく利用できるか確認したりと、経営活動が滞らないように資材を管理する活動のことを言います。

     

    SAPのMMの業務領域は、「購買管理プロセス」と「在庫管理プロセス」という2つのプロセスで構成されています。

     

    2.SAP MMの購買管理プロセス

     

    SAP MMの購買管理プロセスでは、品目の価格を取引先と調整したり、取引先に発注を出したりします。

     

    購買管理プロセスは下記の3つのプロセスで構成され、それぞれのプロセスで伝票と呼ばれるトランザクションデータが生成されます。

     

    1.購買依頼

    2.見積依頼

    3.購買発注

     

    2-1.購買依頼

     

    購買依頼とは、品目を利用する部門(要求元部門)が購買部門に対して、購買してほしいと意思を伝えるプロセスになります。

     

    SAPでは、具体的な品目や数量、納入期日などを購買依頼伝票に設定し、登録することができます。また後続の見積依頼プロセスや購買発注プロセスで作成する各伝票は、購買依頼伝票を元に作成することができます。

     

    購買依頼伝票をSAPで処理する際に利用するトランザクションは、以下になります。

     

    ■トランザクション

    機能名/トランザクションコード

    購買依頼伝票登録/ME51N

    購買依頼伝票変更/ME52N

    購買依頼伝票照会/ME53N

     

    2-2.見積依頼

     

    見積依頼とは、購買価格が決まっていないときに購買部門が取引先に対して、購買品の価格を見積りしてもらうプロセスになります。

     

    SAPでは、購買依頼伝票を元に見積依頼を起票することができ、購買依頼伝票で設定した品目や数量などの情報が引き継がれます。見積して頂く取引先を購買部門が設定し登録することができます。

     

    見積依頼をSAPで処理する際に利用するトランザクションは、以下になります。

     

    ■トランザクション

    機能名/トランザクションコード

    見積依頼伝票登録/ME41

    見積依頼伝票変更/ME42

    見積依頼伝票照会/ME43

     

    2-3.購買発注

     

    購買発注とは、購買部門が取引先に対して注文するプロセスになります。

     

    SAPでは、見積依頼と同様、購買依頼伝票を引き継いで起票することができ、起票された購買発注伝票に発注金額や取引先などを設定して登録します。

     

    発注伝票をSAPで処理する際に利用するトランザクションは以下になります。

     

    ■トランザクション

    機能名/トランザクションコード

    購買発注伝票登録/ME21N

    購買発注伝票変更/ME22N

    購買発注伝票照会/ME23N

     

    3.SAP MMの在庫管理

     

    SAP MMの在庫管理プロセスとは、注文した品目が取引先から届き、注文した内容と届いた内容が相違ないかチェックし、在庫になるまでのプロセスになります。

     

    在庫管理プロセスは、下記3つのプロセスで構成されます。

     

    1.入庫(着荷)

    2.入庫(品質検査)

    3.請求書照合

     

    3-1.入庫(着荷)

     

    入庫(着荷)とは、取引先から品目が納入先に届くプロセスになります。「荷受け」などとも言います。

    SAPでは入庫として定義され、3.2で解説する入庫(品質検査)と同じ定義になります。業務プロセスの順序が異なるので、分けて解説しています。

    入庫(着荷)では、納入された数量と移動タイプを入庫伝票に設定し、登録することができます。

    入庫伝票は納入された品目を処理するたびに起票され、どのように処理するかを移動タイプに割り当てることで、処理の来歴を追う事を可能にしています。

    自社の在庫にしたい場合は「移動タイプ101」を設定し、自社の在庫にしたくない場合(入庫保留在庫)は「移動タイプ103」を設定します。

    入庫伝票をSAPで処理する際に利用するトランザクションは以下になります。

     

    ■トランザクション

    機能名/トランザクションコード

    在庫移動/MIGO

    入出庫伝票照会/MB03

    入出庫伝票一覧/MB51

     

    3-2.入庫(品質検査)

     

    入庫(品質検査)とは、納入された品目が注文した内容と相違ないか確認するプロセスになります。「検収」とも言われます。前述した通り、SAPでは入庫として定義されます。

    入庫(着荷)と同様、入庫伝票で処理され、品質検査が必要な品目のみ、品質検査が実施されます。

    品質検査で問題なかった場合、検査合格となり「移動タイプ321」が設定され、問題があった場合、検査不合格となり「移動タイプ350」が設定されます。

     

    3-3.請求書照合

     

    請求書照合とは、取引先から送られてきた請求書が、納入された内容と相違ないかを確認するプロセスになります。

    SAPでは、発注伝票を元に請求書照合を起票することが可能で、請求金額などを設定し登録することができます。請求書照合が登録されると買掛金として計上され、支払の処理に連携され、発注伝票がクロージングされます。

    請求書照合をSAPで処理する際に利用するトランザクションは以下になります。

     

    ■トランザクション

    機能名/トランザクションコード

    請求書入力/MIRO

    請求書照会/MIR4

     

    4.SAP MMの業務概要まとめ

     

    本記事では、SAP MMの業務の概要について、購買管理プロセスと在庫管理プロセスに分けて解説しました。SAP MMは他のモジュールに比べ、私たちの普段の生活で発生する「買い物」と同じようなプロセスなので、イメージが湧きやすいと思います。

    SAPでは、普段見慣れない難しい項目も存在しますが、まずは業務の概要を把握し、次に難しい項目の詳細内容を深堀していくことがSAPコンサルタントとしてスキルを身に付けるために重要になります。